町田徹の経済ニュースふかぼり!2022.2.18放送分今回は、こちらのトピックを取り上げます。
「拙速の感が拭えない⁉ 岸田政権の『経済安全保障推進法案』は、国策ゾンビ企業を跋扈させかねないかも!?」
政府は、今日にも、今国会に提出する経済安全保障推進法案の最終案を閣議決定する方針です。内容は、「サプライチェーン(供給網)の強じん化」「(電力や通信、物流、医療など)基幹インフラの安全性・信頼性の確保」「官民技術協力」「特許出願の非公開化」という4つの柱を打ち出しました。...こう聞くと、この法案、何か素晴らしいもののように思えますよね。
実は、僕は、先週末、この「経済安全保障推進法案」の概要と要綱を入手しました。法案の要綱だけでもPDFファイルで280ページもある膨大なものですが、読んでみてちょっとびっくりの内容なんです。
というのは、この法案、政府が経済安全保障に必要な物資をほぼフリーハンドで指定したり、金融機関の融資に口を挟んだりできる内容で、すでに死に体で、本来なら淘汰されるべきゾンビ企業を跋扈させることも簡単にできちゃうような法案になっているからです。
国会では、来月半ばには、この法案の審議が始まると言われていて、通常国会の後半は、この「法案」が重要法案として焦点のひとつになる可能性もあります。
つまり、中身だけでなく、タイミングも放っておけない時期なので、今日、この番組でも取り上げようと判断した次第です。
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