平和を愛する世界人として 第39話
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平和を愛する世界人として 第39話

2021-10-16
「なぜ父が刑務所に行かなければならないのですか?」   ダンベリー刑務所でも、「為に生きる」という私の原則は何も変わりません。朝早く起き、汚れた場所をきれいに掃除しました。食堂に行っても、他の囚人は、テーブルに鼻をつけて寝ていたり、世間話をしていたりするのですが、私は必ず背筋を伸ばして順番を待ちました。与えられた仕事は他の人よりずっと多くやって、周りの人の世話をしました。余った時間には私自身の説教集を読みました。夜でも昼でも説教集を読んでいるので、ある囚人が「それがおまえの聖書か。おれの聖書はこれだが、一度見てみるか?」と雑誌を放り投げてきました。「ハスラー」というポルノ雑誌でした。 ダンベリー刑務所の中で、私は「黙って働く人」「本を読む人」「瞑想する人」と呼ばれました。そうやって3ヵ月が経つと、監獄の中の囚人や看守とも親しくなりました。麻薬で捕まった人とも親しくなり、ポルノ雑誌を自分の聖書だと言っていた囚人とも親しくなりました。さらに一月、二月が過ぎると、今度は、収監されていた囚人たちが、自分がもらった差し入れを私に分けてくれるようになりました。彼らと気持ちが通じ...
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