兎とはりねずみ
グリム童話

兎とはりねずみ

2024-08-13
この話は、ねえ、子供たち、どうも嘘みたいに思えるけど、本当の話なんだよ。だって、おじいさんからこの話を聞いたんだけど、おじいさんはこの話をしてくれるときいつも「息子や、それはきっと本当だよ、そうでないなら誰もお前に話せなかっただろうからね」と言ってたんだ。 話はこんなふうなんだよ。とり入れ時の日曜の朝、ちょうどそばの花が咲く時、太陽は空に明るく照って、東の風が切り株の上を暖かく吹いていました。ヒバリが空でさえずり、蜂はそばの間を飛びまわり、晴れ着を着た人たちがみんな教会へ行って、生きとし生けるものはみんな幸せでした。はりねずみも幸せでした。ところではりねずみは両手を腰にあてて戸口にたち、朝のそよ風を受けながら、ゆっくりと歌を口ずさんでいました。それは一般のはりねずみが日曜の朝いつも歌う歌より上手でも下手でもありませんでしたがね。
View more
Comments (3)

More Episodes

All Episodes>>

Get this podcast on your phone, Free

Create Your Podcast In Minutes

  • Full-featured podcast site
  • Unlimited storage and bandwidth
  • Comprehensive podcast stats
  • Distribute to Apple Podcasts, Spotify, and more
  • Make money with your podcast
Get Started
It is Free