水害で被災、公的支援の手続きは? 自宅の写真撮影がまず肝心
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の大竹啓史です。今回のテーマは「水害で被災した時の公的支援の手続き」です。ゲリラ豪雨や台風などの水害で被災した人向けには様々な公的支援制度があります。ただ基本的には自分で申請しないと支援を受けられないことが大半で、給付されるには一定の条件を満たす必要があります。水害は誰でも被災する可能性があり、場合によっては生活基盤が大きく損なわれかねません。制度の基本を押さえておくことが大切です。水害で被災した際、身の安全を確保したらまず優先したいことが自宅の被害状況をスマホやデジカメで撮影しておくことです。特に家屋が浸水すると壁に汚れなどが残るので、これも忘れずに撮ります。公的支援を受けるためには自分の住まいの被害の度合いを認定する「罹災(りさい)証明書」を自治体に発行してもらうことが必要で、被害認定をする際に浸水の高さも基準になるので、写真があると役立ちます。罹災証明書の被害区分に応じて、公的支援の内容は変わります。例えば被災者生活再建支援制度の基礎支援金は被害認定が大規模半壊以上の人が対象で、さらに全壊は100万円、大規模半壊は50万円となっています。番組後半の「My favorite〜私の推し活」のコーナーでは、1996年公開のアメリカ映画「ザ・エージェント」(原題はJerry Maguire)を取り上げました。スポーツ代理人業界が舞台で、トム・クルーズ演じる主人公が挫折を経ながら仕事の理想を追い求めて成長していくストーリーです。主人公の理想に賛同して行動を共にするシングルマザー役のレニー・ゼルウィガーとのロマンスも見どころです。「Show me the money!」など作品に出てくるセリフに印象的なものが多いのも推しポイント。アメリカ育ちで、この映画を見たことがあるREINAさんは「『Show me the money!』はこの映画をきっかけにアメリカで広く使われるようになったフレーズですよ」と話していました。【日経電子版の関連記事】■水災後の生活再建、まず撮影 公的支援や民間補償を円滑に■賃貸の火災保険 マンションでも地震保険・水災補償の検討を
「相続時精算課税」の活用法 今後主流になる? どんな人向き?
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の岸田幸子です。今回のテーマは「相続時精算課税」です。路線価が4年連続で上昇したほか、日経平均株価も最高値を更新するなど、足元では不動産や株式の価値が上昇傾向にあります。財産の価値が高まると、相続では相続税の増加につながる可能性があります。そこで相続税負担を減らす対策として注目を集めているのが相続時精算課税です。活用に適しているケースや、制度を使う上での注意点について学びましょう。相続時精算課税は贈与の種類の1つです。累計で2500万円の特別控除の範囲内なら贈与税がかからない制度ですが、2024年1月に、年110万円の基礎控除枠が新設されました。もう1つの制度である「暦年課税」の基礎控除を使った贈与では、贈与する人の死亡前の一定期間内だと、贈与した額を相続財産に足し戻さなくてはならないという決まりがあります。一方、今回新設された相続時精算課税の基礎控除の範囲内で贈与した場合は、どのタイミングであっても相続財産に加算する必要はありません。まとまった額を受け取れるメリットがあり、使い勝手も改善したことで、今後は親から子に対する贈与は相続時精算課税が主流になりそうです。番組後半の「My favorite〜私の推し活」のコーナーでは、日本の9人組の男性グループ「Snow Man(スノーマン)」を紹介しました。デビュー時に27歳のメンバーがいたなど、下積み期間が長かったといったグループの特徴について話しました。コンサートではドームなど大型の会場の上層階席までメンバーが近づいてくれる舞台構成になっており、どんな席でも楽しめるように工夫されていることなどを報告したところ、REINAさんも見てみたいと興味を示していました。【日経電子版の関連記事】■相続時精算課税、節税に活用 年110万円の非課税枠も■相続節税、生前贈与の非課税枠を使いこなす
ポイントを使い切るコツ ポイント同士を交換、仮想カード…
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の宮田佳幸です。今回のテーマは「ポイントを使い切るコツ」です。様々なポイントサービスが存在する中で、ポイントをためることばかりに気を取られていると、どうしてもポイントが分散してしまって「なかなかポイントを使い切れずに有効期限が切れて失効させてしまう」ということも多くなります。ポイントを無駄なく使い切るにはどうしたらいいでしょうか。ポイントを効率的に使うには、できれば一種類のポイントを集中してためるほうが便利です。そこでまず考えられるのが、持っているポイントを別のポイントに交換してしまう方法です。その際、特定のポイントで交換時に「10%増量」などのキャンペーンを実施することがあります。そうしたキャンペーンをうまく利用すればお得です。もう一つ、利用を検討したいのが「バーチャル(仮想)プリペイドカード」にポイントをチャージして買い物などに使う方法です。各ポイントサービスごとに用意されているスマホのアプリに仮想カードの機能を持たせたもので、クレジットカードと同様にカード番号、有効期限、セキュリティーコードなどが付与されています。この仮想カードにポイントをチャージすると、ネット通販で支払いや、クレカのタッチ決済に対応した実店舗での支払いに使えます。ポイントを直接支払いに充てるよりも、使える店舗が格段に増えるためポイントを使い切りやすくなります。後半の「My favorite〜私の推し活」のコーナーでは、アメリカのロックバンド「ビーチ・ボーイズ」を取りあげました。中心メンバーだったブライアン・ウィルソンが6月に亡くなり、日本でも大きなニュースになりました。ビーチ・ボーイズの代表作であり名盤として評価が高いアルバム「ペット・サウンズ」はビートルズにも大きな影響を与えたことなど、様々なエピソードを宮田が紹介すると、REINAさんは「ビーチ・ボーイズは知っている曲も多いけど『ペット・サウンズ』はたぶん聞いたことがない。ぜひ聞いてみたい」と関心を持ってくれたようでした。【日経電子版の関連記事】■ポイント、「仮想カード」で有効活用 使い切りやすく■VポイントとPayPayポイント、相互交換で使いやすく■ポイ活のツボ ためるより「使う」ことが重要
200回記念で積立王子・中野さんが登場 これからの長期投資を語る
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。2021年7月に始まったこの「REINAのマネーのとびら」は、今回で200回目となりました。各エピソードの総再生回数はこの4年間で536万回を超えています。そこで今回はこれを記念した特別番組とし、「積立王子」としても知られるなかのアセットマネジメントの中野晴啓(はるひろ)代表取締役社長をゲストにお迎えしました。聞き手はいつものようにアメリカ出身タレントのREINAさんと、日経マネー編集委員の大口克人です。中野さんといえば日経電子版「マネーのまなび」セクションとは縁が深く、旧NIKKEI STYLEでは「積立王子のヤング投資入門」を、日経電子版でも「積立王子への道」というコラムを、どちらもかなり長く連載してくださいました。話はそんな中野さんがなぜ積立王子と呼ばれるようになったのか、というところから始まり、セゾン投信の会長を23年6月末に退任して立ち上げた新会社の様子、現在どんなアクティブ投信を運用しているのか、などに広がっていきました。長期投資の原則として番組でもよく紹介している「長期・分散・積み立て」も実は中野さんが言い始めたことだとか、新NISA(少額投資非課税制度)が非常に良い制度になった背景にも中野さんの地道な活動があった、という話など、REINAさんも驚くようなエピソードがたくさん出てきました。また新NISAで積み立てを始めた人には全世界株の指数やアメリカのS&P500種株価指数に連動するインデックス投信を使っている人が多くいますが、「今後もそれ一辺倒でいいのか」と中野さんは指摘します。トランプ大統領の極端な関税政策などでアメリカはこれまでのような信任を失いつつあり、投資家の資金も一部は欧州や日本に向かっています。「不可逆的な市場構造の変化が起こっている以上、過去を見て資産配分を決めるインデックス投信だけでなく、10年先の未来を見据えて良い企業を選ぶアクティブ投信も活用したい」「日本株に投資し、我々自身がリスクマネーを提供して日本企業を支えていくことは、より良い日本社会を作ることにもつながる」という中野さんの話には、うなずかされる点が多くあります。特番ということで今回はいつもより10分長く収録したのですが、終わってみたら大口もREINAさんも「『投資とは何か』について、学びになる話がすごく多かった。もっと長く中野さんの話を聞きたかった」という印象でした。【日経電子版の関連記事】■「異形」の制度、つみたてNISA物語 逆風越えゲリラ戦■積立王子・中野晴啓氏「インフレ下はアクティブ優位」■長期投資の旅へ再出発する「積立王子」 中野晴啓氏
グロース株投資の注意点 投資家が調べられるポイントは
日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日経マネー編集長の武田安恵です。今回のテーマは「グロース株投資の注意点」です。業績や利益の成長率が高く、株価の伸びしろが期待できるグロース株は、多くの個人投資家が魅力を感じる投資対象です。早い段階から投資すれば、株価が当初の数倍かそれ以上に成長する可能性があります。一方で、流動性が低いため値動きが荒く、投資家の期待ほど成長しなかった場合は大きく値下がりするリスクも。ではこうした「地雷」を踏まないためにはどんな点に気を付ければいいのでしょうか。番組では、東証グロース市場のAI(人工知能)関連銘柄、オルツの事例を取り上げました。同社は高い成長期待を受けて上場したものの、売上高に過大計上の疑いがあるということで証券取引等監視委員会の調査を受け、5月の決算発表を延期しています。2024年10月に上場してわずか半年後の出来事だけに投資家の失望は大きく、オルツの株価は5月下旬から100円を下回る状態が続いています。第三者委員会による調査結果の公表が待たれます。もっとも、財務諸表にはいくつか、売り上げを過大計上していたのではないかと見られる兆候がありました。番組では営業キャッシュフローの動きや売掛金の回収期間など、投資家自身でチェックできるいくつかのポイントを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。後半のコーナー「My favorite〜私の推し活」では、武田が趣味にしているミュージカル鑑賞の話題に花を咲かせました。コロナ禍前は月に数回は劇場に足を運んでいたのに、コロナ禍ですっかり足が遠のいてしまった武田に、REINAさんは「アメリカではコロナ禍以降、ミュージカルでも多くのアーティストがオンライン配信などを取り入れるようになりました」と教えてくれました。コロナ禍を境にショービジネスのあり方が大きく変わった点については、2人も「まったくその通り」と同意したところです。武田が「推し」としているミュージカル女優の成長についても盛り上がりました。【日経電子版の関連記事】■エンジェルジャパンはグロース市場改革に期待 注目株は■グロース市場「冬の時代」の終わり 東証の市場改革が後押し