第161回: 「空気みたいな存在なんです、ポッドキャストというのは」
2ヶ月ぶりの配信となった今回は、アクセシビリティーに関する雑談にほぼ終始しています。そして、今後のポッドキャスト配信についてお話ししています。 カバー画像:なんとなくキーボードの写真。そうそう令和初なんですよ。主な内容 AccSellの3人の近況 - 最近のアクセシビリティー関連イベント - イベントのアクセシビリティーと情報保障 AccSellポッドキャストの製作体制 今後のポッドキャストの配信について 収録後記 というわけで、ほぼ7年間2週に1度のペースで配信してきたこのポッドキャスト、今後は不定期配信になりますが、引き続きよろしくお願いします。 (中根 雅文) なにかおもしろそうなこと(おもしろそうじゃなくても)があれば、お気軽にお声がけください(にこ) (山本 和泉) 次回配信までには~、2千万円をぉ~(略)というわけで、今年の後半はあちこちのセミナーイベントに出没できそうなので、見かけたときには気軽にお声をかけてください。これからもヨロシクお願いいたします! (植木 真)
第160回: 「私調べでは全国で2番目なんじゃないかな」
今回はSAWADA STANDARD DESIGNの澤田 望さんをゲストにお迎えして、澤田さんが岡山の専門学校で担当しておられるWebアクセシビリティーの授業、澤田さんも企画に参加しておられる勉強会「リーダブるな夜」、岡山でのWebアクセシビリティー関連の動きなどについてお話しを伺っています。 カバー画像:岡山で開催されている「リーダブルな夜」の会場風景。ワークショップ中かな?オープニング・トーク 平静最後の配信となるはずの今回のizuizuからのお題は、「平成元年で覚えていること」です。 澤田 望さんを交えて 今回のゲストは、岡山を拠点にSAWADA STANDARD DESIGNとして活動されている澤田 望さんです。 まず、澤田さんが岡山の専門学校岡山情報ビジネス学院で担当しておられる、Webアクセシビリティーの事業についてじっくり伺っています。 続いて澤田さんも企画に関わって岡山で開催されているWebアクセシビリティーの勉強会、リーダブるな夜について、開催に至った経緯や勉強会の内容などについてお話しいただいています。 なお、次回のリーダブるな夜は、「色」をテーマに5月17日 (金) に開催予定だそうでてす。 リーダブルな夜 on 2019/05/17 そして澤田さんも登壇される、6月1日に開催される「CSS Nite LP62「Webアクセシビリティの学校」特別授業」について紹介しています。 最後に、岡山のWebアクセシビリティーに関する動き、澤田さんの最近のお仕事についても伺っています。 今回のゲスト 澤田 望 (さわだ のぞみ) さん SAWADA STANDARD DESIGN/デザイナー キヤノンWebサイトデザイン制作統括/運用を担当後、2014年起業。Webアクセシビリティ検証、イラスト制作等に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会委員。岡山情報ビジネス学院非常勤講師。リーダブルな夜共同主宰。okawebアワード(2016グランプリ、2017アクセシビリティの普及に頑張ったで賞、2018アクセシビリティと勉強会頑張ったで賞)、CSS Niteベストセッション2016 ベストイラスト、大都会Awards2017受賞。 URL: https://sawada-std-design.com/ Twitter: @SawadaStdDesign 澤田 望さんご出演の過去のポッドキャスト 第87回: 「今年の岡山の動きにどうぞご注目ください」 (2016年2月17日) 収録後記 澤田さんが担当しておられる事業のお話し、大変興味深く伺いました。Webアクセシビリティーに興味がある人を対象とした授業や研修というのは、これまで多くの人がいろいろな工夫をして作り上げてきていると思います。その一方で、必ずしも興味を持っているわけではない人たちにどう伝えていくかという点をがんばらないと、なかなかWebアクセシビリティーの考え方は広まらないだろうし定着しないだろうという感覚があるのですが、こういった取り組みについてはまだまだノウハウが蓄積できていないように思います。今回の澤田さんのお話から、多くのヒントをいただいた気がします。 (中根 雅文) そういえば、岡山で「Webアクセシビリティの学校」を開催したとき、懇親会に地元の専門学校の先生がいらして、教科書に使えそうな良い本はないですかね?と聞かれて、ピンク本の出版社さんに献本していただいたのを思い出しました。あれから数年、今でも授業が続いているというのを聞くと、何だか自分のことのように嬉しいのであります。澤田先生が若者たちに「愛」の大切さを伝えているというウワサの授業、いつかこっそり潜入してみたいです(笑) (植木 真) 澤田さんが出しているセミナー・イベントのスライド資料が実は大好きで。イラストや色使いや言葉使いとかいつも素敵だなぁ、ってうっとり眺めています。澤田さんのイラストのテイストが大好きすぎてもっともっと見たいです。あ、澤田さんが作った「リーダブルな夜のテーマ」の動画のアニメーションも大好きです。 (山本 和泉)
第159回: 「生きてたんだ!!おー、ひさびさ!!」
今回はAccSell瓦版で、プレゼンテーション資料のアクセシビリティー、iOS 12.2で加わったaccessibility event、アメリカのアクセシビリティー関連の訴訟について話しています。 カバー画像:今回とりあげたサイトのキャプチャーだよオープニング・トーク 今回のizuizuからのお題は「新幹線での忘れ物」です。 AccSell瓦版 最近AccSellの3人が気になったアクセシビリティーに関連する話題について話す「AccSell瓦版」、以下の話題を取り上げています。 パワポじゃなくても参考になりすぎる PowerPoint プレゼンテーションのアクセシビリティを向上させるためのベスト プラクティス (izuizu) スライド資料を作るときのポイントがまとめられていて、パワポの機能でいろいろ解決できるのを改めて知ったので紹介しました。 Appleよ、なぜ今さらこんな機能を? iOS 12.2で追加された「アクセシビリティー・イベント」が物議 (中根) "Apple’s new feature a step towards digital apartheid"という、iOS 12.2で追加された「アクセシビリティー・イベント」について書かれた記事を取り上げて、この機能に対する懸念などを話しています。 なお、収録後にこの機能についてAppleが公開している情報を発見しました。合わせてご覧ください。 アメリカの皆さん、実際のところ、どうなってますのん? 2019 CSUNATC DIGITAL ACCESSIBILITY LEGAL UPDATE (植木) 近年、アメリカで激増中のウェブサイトに対する提訴件数について、デジタル分野のアクセシビリティ問題を扱う弁護士Lainey Feingoldさんの「CSUNカンファレンス」でのセッションをフォローするエントリーを紹介しながら話しています。 アメリカの人たちの話を聞いていると、障害当事者が権利を主張しはじめた一方で、金銭だけを目的にした"悪質な"弁護士が絡んだ提訴も少なくないようで、当面この増加傾向は続きそうな状況です。 中根が言及していた書籍はこちら: 収録後記 ご紹介したように、ずっとよく分からずにいた "structured negotiation" の実体が分かって僕は大変すっきりした気分です。日本で同じ事をやろうと思ってもなかなか大変かも知れないという気がする一方、日本で訴訟を起こしてさらに勝訴することはもっと大変でしょうから、実質的な結果を得る方法として充分に参考にできるのではないかという気もしています。まずはちゃんと本を読んで勉強しようと思います。 (中根 雅文) 3月の「CSUNカンファレンス」、そして4月の「アクセシビリティキャンプ東京 2019」と、立て続けにアメリカの現地の声を聴くことができました。法整備が進んでいるアメリカ、法整備が進んでいない日本、それぞれの前提は異なるものの共通項があったり、やはり日本が後れをとっている側面があったりしますが、今後も海外諸国の動向はウォッチし続けていきたいと思います。 (植木 真) ポッドキャストでも話をしましたが、スライド資料はKeynoteで作ってますが、そろそろ別のツールをいろいろ試してみようと思っています!!おすすめスライドツールがあったらぜひ教えてくださいー。 (山本 和泉)
第158回: 「徒歩5秒から10秒くらい」
今回は、アイ・コラボレーション神戸の板垣 宏明さんをゲストにお迎えして、来る5月16日に開催される「アクセシビリティの祭典2019」のお話しを中心に伺っています。 カバー画像:2019年5月16日(木)神戸で開催される「アクセシビリティの祭典」のウェブサイトのキャプチャー。いろいろな人が楽しく過ごしているカラフルなイラストが素敵!オープニング・トーク 今回のizuizuからのお題は「Uber Eats」です。 板垣 宏明さんを交えて 今回のゲストは、4回目のご出演となるアイ・コラボレーション神戸の板垣 宏明さんです。 初めてご出演いただいた時に「サイバスロン」というイベントについてご紹介いただきましたが、なんでもそのサイバスロンが5月に日本で開催されるとのこと。前回のサイバスロンをスイスまで見に行かれたという板垣さんに、サイバスロンについて改めて伺っています。関連して、電動車椅子についてもあれこれと話しています。 続いて、今年もGlobal Accessibility Awareness Day (GAAD) である5月16日に開催される「アクセシビリティの祭典2019」について詳しくお話しいただいています。順調な準備状況、そして既に内容が決定しているセッションや展示について、盛りだくさんの内容をご紹介いただいています。 また、昨年のアクセシビリティの祭典を受けて開催されたアイデアソン・ハッカソンについて伺っています。このイベントから通して視覚障害者のニーズから生まれたアイディアもご紹介いただいています。 なお、アクセシビリティの祭典についてより詳しくは、以下の公式サイトをご覧ください: https://accfes.com/2019/ 今回のゲスト 板垣 宏明 (いたがき ひろあき) さん NPO法人アイ・コラボレーション神戸 理事長 2005年に入社。神戸のポートアイランドに事務所を構え、スタッフの大半が当事者で、主にウェブサイト制作/システム開発/DTP制作/アクセシビリティ診断業務を行っている。 Webアクセシビリティに関してはJIS試験/ユーザ評価/職員研修なども行っている。2015年より開催している「アクセシビリティの祭典」を主催。 板垣 宏明さんご出演の過去のポッドキャスト 第136回: 「カセットテープやったらもうすり切れるくらい見てるかも知れないんですけど」(2018年3月21日) 第112回: 「もうなんか出る僕がどきどきします、ほんとに」(2017年3月15日) 第103回: 「サイバスロンって、何ですのん?」(2016年10月19日) 収録後記 アクセシビリティの祭典、すっかり定着した感がありますね。そして昨年も同じようなことをこの欄で書きましたが、障害当事者の声がしっかりと取り上げられるこのようなイベントはやはり意義深いものだと思います。今年のGAAD、僕はまだどうするか決めかねていますが、何らかの形でGAADを盛り上げられるようなことをしたいと思っています。 (中根 雅文) 5月の第3木曜日は、GAAD(Global Accessibility Awareness Day)。これまで毎年、神戸で開催される「アクセシビリティの祭典」をお手伝いしてきましたが、今年はフツーのおじさんに戻って、「Awareness」だけに来年はまた場所を変えてとか、この日は日本各地でより多くの人たちが「Awareness」する日にしていきたいなと思ったりしてます。で、エンディングでは各地をネット中継でつないで、全国一丸となる!みたいな。はい、まだ妄想のレベルですけど、いろいろ考えたり、考えなかったり、ラジバンダリ。 (植木 真)
第157回: 「年度末が終わったらちょっと新しいUI練習してみようかな」
今回はAccSell瓦版で、色のコントラスト、音声が自動再生されるWebページに、WebAIMによるアクセシビリティー調査について話しています。 カバー画像:今回とりあげたサイトのキャプチャーだよオープニング・トーク 今回のizuizuからのお題は「行ってみたい国」です。 AccSell瓦版 最近AccSellの3人が気になったアクセシビリティーに関連する話題について話す「AccSell瓦版」、以下の話題を取り上げています。 iPhone SEのシェアと同じぐらいなんだって! コントラスト比が低いUIは20人に1人以上に影響! 対策をまとめてみた (izuizu) コントラストのガイドラインとチェック方法の紹介だけでなく、いろいろな色の組み合わせのレポートもとても興味深いです。 もっと早くそうして欲しかった感じもするけれど…… サイトを開くと突然流れる動画の音楽、「Firefox 66」ではデフォルトで無効に (中根) 今月リリースが予定されているFirefox 66での仕様変更について紹介した記事を取り上げて、1年前に同様の仕様変更をしていたGoogle Chromeについても紹介しています。 アメリカのWebAIMが、1,000,000のWebサイトのHOMEページをチェック。 The WebAIM Million: What we learned analyzing 1,000,000 web site home pages (植木) 100万ものWebサイトのHOMEページをチェックした結果をまとめたThe WebAIM Millionを紹介。HOMEページだけとはいえ、画像の代替テキストをきちんと提供していないケースが目立つなど、アクセシビリティ確保の基本の「キ」がまだまだ定着していないという厳しい現実が突き付けられました。 収録後記 さて、来週はCSUNです。今年は僕も久々に行くことにしたため、その前に確定申告を終わらせないといけなかったり、その他年度末の案件があったりでかなりバタバタとしていて、今回のポッドキャストの配信ができるかどうか怪しかったのですが、なんとかなりました。CSUNに関しては、適宜感想など発信していこうと思っています。がメルマガがない今、良い媒体があんまりないんですよね。放置してある個人ブログを復活させなきゃ……。 (中根 雅文) 今年は植木さんと中根さん2人ともCSUNに。いいなぁ。一度行ってみたいCSUN。誰か連れていってCSUN。英語できないけど。それとは別にAccSellで「この記事とかニュースを取り上げてほしい!」というのがあれば、ぜひご紹介くださいー。 (山本 和泉) 今回の収録は、ワケあって、テンポよく短時間で済ませました。皆さん、どうでしたか? このくらいコンパクトなほうがいいかも! いつものように、もっとおしゃべり聞いていたい! などなど、皆さんのご感想をお聞かせください。そして、気がつけば3月。年度末案件に追われまくり、来週はアメリカで発表。でも、まだスライドが1枚もできていない!! さあ、どうなる!? その結果は、次回の放送で!(違) (植木 真) 概要 今回はAccSell瓦版で、いわゆる安全色に関するJIS企画の改正、本の内容を手話にするStorySign、ビヨンセのサイトに関する提訴について話しています。また、今週末開催のAccSell Meetup 014のご案内もしています。