中村という所に住む、産婆がある日連れていかれたのは海の中の竜宮城でした。
そこで難産だった龍王の娘の赤ちゃんを上手に取り上げたおばあさんは、
龍王に褒美をもらうことになりましたが、おばあさんが欲しがったのは別のものでした。
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昔は今のようにお産を病院でするのではなく、自宅で産んでいました。
赤ちゃんを産むお母さんは命がけです。
産婆さんは、お母さんを励まし呼吸を促し、お腹の赤ちゃんの状態を見ては
上手にタイミングを合わせて速やかな出産へと導くという重労働でした。
赤ちゃんをスムーズに取り出すために、手の小さな人がなっていたという話もあります。
大変な仕事ですが、命に係わることなので、やりがいも大きかったでしょうね。
このお話のお婆さんは、仕事に誇りを持っていたので、不相応な金銀財宝は求めませんでした。
その代わりに、村人の命を繋ぐ大きな宝を得ました。
みんなが幸せになるお話は、読んでいて嬉しいですね。
(福娘童話集から読ませていただいています。)
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