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17 一九七〇年代は、外的に活動をするとしても、ごく少数の人に限って活動させるのではなく、食口全体を動員して活動させ、最後の限界線を越えておかなければなりません。
ですから、一九七〇年十二月一日から三年間、祝福を受けた婦人たちが総動員されました。さらに、この期間は、今まで精誠を尽くして努力してきたすべてのものを投入し、最後の限界線を越えられるか(どうか)、その勝敗を決定する重要な期間だと見ています。
ですから、婦人たちが十人一組に編成され、百二十ヵ所の伝道任地に出動することになります。各地区本部から地域本部、区域本部にまで出動し、一九七二年までには、私たちの教会の内的な精鋭食口を十二万人以上、確保しなければなりません。現在いる食口たちが一ヵ月に一人ずつ伝道するようになれば、今より倍以上の数を実質的に確保するだろうと考えています。
18 祝福家庭の婦人たちが動員されるのですが、幸いなことは、一人だけで行くのではないという点です。本来は一人で行かなければならない道ですが、世の中があまりにも険悪なので、皆さんの同志である姉妹たちと一緒に行くのです。ですから、ここにおいては環境に侵犯される条件が完全になくなります。ひたすらみ旨だけのために協助できる互いの基台が形成されるというのです。
もし、自分本位に過ごして互いに争いが起きたり、何かの問題が起きたりすれば、それは大きな問題になります。班員たちの間で問題が起きれば、全体の責任は、班長が負わなければなりません。一番先頭に立って働かなければならない人が班長です。
班長としてまずすべきことは、十人の班員を一つにすることです。イエス様に従った十二弟子が分裂したその立場を、今日、皆さんが蕩減しなければなりません。男性たちができなかったことを、女性たちが代わりにするのです。ですから、み旨を中心として完全に一つにならなければなりません。
ここにおいて十数は、十二数に該当します。本来は一班を十二人で編成しようとしました。これは、イエス様の弟子たちが分裂した環境を女性たちが身代わりして、一体となった環境を整え、天のみ前に一つになるためのものであり、一つになれずに分裂したイスラエルの族長編成の基盤に代わり得る基盤として完結するためのものです。このような二重的な使命が皆さんにあることを知って、まず一つにならなければなりません。
19 一九七〇年に祝福家庭の婦人たちが動員されて基盤を築くことによって、父母様が国家的基準に立つようになりました。三年が過ぎてみると、状況が変わったのです。「統一教会は正に愛国団体であり、統一教会員のようにならなければ、我が国が生きることはできない」という世論が全国化したのです。
大韓民国の国民より、私たちがもっと犠牲になり、キリスト教より私たちがもっと犠牲になりました。より犠牲になる人が祝福を受け、伝統の道を占有するのです。安楽に過ごそうとする人々、自分だけが豊かに暮らそうという人々は、落伍します。その活動が終わる前の一九七二年以前に、既に統一教会は愛国の団体として、国や国民の間で、「統一教会のようにならなければならない」という意見が一般化され、広まり始めました。
三年以内に国家的蕩減基準を立て、反対するキリスト教と闘ってキリスト教以上の国家基準を立てたので、その基盤を中心として、父母様は海外に、世界の舞台に進出するようになりました。そのようにして、アメリカを連結したのです。
第五節 家庭教会と統班中心の活動 家庭教会と氏族メシヤ活動
真の父母様は、一九七八年三月十五日、アメリカの州責任者会議で、家庭教会活動を強調され、四月一日から三万人の食口確保を目標に、『原理講論』と原理講義のカセットとビデオテープを配るなど、本格的に活動することを強調された。
そして、一九七八年九月二十五日に帰国され、「堕落した人間が復帰できる蕩減条件が三百六十家庭教会である」と語られ、全食口に十月一日から、家庭教会活動を行うことを指示された。
十八歳以上の食口は全員参加するが、祝福家庭は家庭ごとに、その他は個人ごとに、三百六十家庭(軒)を復帰するために活動することが原則であった。こののち氏族メシヤとなり、真の父母様が世界的に成し遂げられた勝利基盤を受け継ぐことを願われたのである。
また、一九七九年は「家庭教会を通じた天国完成」、一九八〇年は「家庭教会は天国基地」、一九八一年は「家庭教会は私の天国」など、年頭標語を通してこのことを強調された。
1 一九七八年十一月十二日、きょうを期して、皆さんにメシヤの資格がある者として家庭教会の区域に出ていきなさいと命令します。これからは、そこに出掛けるのです。家庭教会をつくるまでは、帰ってこられないことを知らなければなりません。死ぬまで帰ってくることができません。霊的にも帰ってくることができないのです。
2 父母様は、世界的に反対を受けながら、世界的基盤の上に蕩減条件を立て、第三次七年路程の三年路程において、二年目を越えていく一九七六年九月十八日にワシントン大会を勝利して基盤を築き、初めて故郷に錦を飾ることになります。そうして、故郷の韓国に戻ってきて、氏族メシヤになれるという贈り物を皆さんに渡してあげるのです。
今から統一教会がすべきこととは何でしょうか。この氏族メシヤ圏の三百六十家庭を伝道して、彼らが歓迎できる基盤さえできれば、自分の故郷に帰っていくようになっているので、このような圏内で世界的に統一教会を歓迎すれば、どのようになるでしょうか。この三年の期間に、その基盤を築かなければなりません。
イエス様は、三年の公生涯路程においても氏族メシヤになれませんでした。世界に走っていける道は、ここしかありません。人類全体がそのような価値ある位置、父母様の犠牲的功労を相続できる時代に入ったというのです。そのように相続を受けられる条件は、父子関係の絆をもっているからです。
3 統一教会がすべきことは、家庭教会です。復帰摂理の終着点は、家庭教会です。私たちが一九五四年の協会創立以降、二十五年目に家庭教会運動まで宣布できたことは、偉大な成功です。天地がすべて祝賀する成功になるのです。
父母様が苦労したのも、これをつくるためであり、イエス様が亡くなったのも、これをつくるためであり、神様が六千年間摂理されたのも、これをつくるためでした。このようにしてこそ、天国が広がります。この時に、天国の門が開かれます。そのため、イエス様がぺテロを通して天国の門の鍵を地上に残していったというのです。
4 家庭教会は、天宙を縮小したものであり、世界を縮小したものです。そこにはイギリスも入り、アメリカも入り、ソ連も入り霊界も入っています。すべて入っているのです。また、旧約時代、新約時代、成約時代がすべて入り、無宗教の人、良心的な人、宗教者がすべて入り、その次にイスラーム、仏教、キリスト教など、すべての宗教が入っています。
全天宙を代表した一つの表象であり、その縮小体が家庭教会です。
誰がそのようにしておいたのでしょうか。自然になったのではありません。父母様が、サタン世界のエッセンスをすべて集約させておきました。そこでために生きることは、皆さんの家庭から氏族、民族、国家、世界、天宙においてまでために生きる条件になり、そこで犠牲になり奉仕することは、全世界のために一生の間、犠牲になり奉仕したことに代わり得る条件になるのです。皆さん夫婦が、この過程を経ていかなければなりません。
5 父母様を中心として、完全に一つになった立場で結束したという条件基盤を皆さんに伝授してあげたのが家庭教会です。家庭教会は蕩減条件ですが、この蕩減条件のことを皆さんは知りません。
個人の責任分担においてサタンが侵犯することにより、家庭の責任分担に拡大されました。個人の責任分担で終わるはずのものが、堕落することによって家庭の責任分担に拡大され、氏族の責任分担、民族の責任分担、国家の責任分担、世界の責任分担、天宙の責任分担に拡大されました。地獄世界にまで拡大されてしまったというのです。
このような責任分担圏が残っています。これを越えていく道がありませんでした。しかし、お父様が来て、今まで四十年の期間にこれをすべて越えていける条件を立てました。
皆さんには、五パーセントの責任が残っています。この道を行かなければなりません。この道を完成するためには、家庭教会の三百六十家庭を中心として、一つにならなければなりません。讒訴を受けずに、どこの家でも歓迎される立場に立ちなさいというのです。そのようになれば、父母様が今まで築いておいたすべての歴史的勝利の蕩減条件を伝授してあげるのです。
6 家庭教会とは、世界的な勝利の全体版図を最小単位に縮小した、一つの祭壇です。三百六十家庭は、世界の三百六十の一門にもなるのです。三百六十は、縦的な時間を意味し、横的な空間を意味します。そして、三百六十は、世界を代表したカイン圏です。
皆さんの前に、世界を代表する長子の立場のカイン世界が残っています。天国になるにはアベル、弟として、兄を屈服させなければなりません。ですから、長子復帰をしなければ、父母様を迎えることができません。アダムとエバが堕落することにより、カインが長子の立場で生まれたので、これを解消するためには、次子の立場で世界を代表した長子圏を屈服させなければなりません。一度に屈服させなければならないのです。
皆さんは、お父様が世界的条件を中心として勝利した基盤の上にいるので、その心情を受け継がなければなりません。家庭教会は、歴史時代に、神様のみ前において、長子復帰の世界史的なすべてのものを一時に蕩減することができる祭壇です。
7 家庭教会の三百六十家庭は、世界的な蕩減条件を築いたものに連結して、世界を代表した一つの中心型として現れたものです。ここで勝利すれば、自分の氏族は世界的氏族圏に登場し、同じ価値の位置で蕩減するようになります。そうして、初めて彼らを一つにして蕩減し、父母の位置に登場するのですが、メシヤの資格を備えて、氏族メシヤ、すなわち自らは新郎の位置に立って新婦を迎えることにより、氏族的真の父母になるのです。
8 家庭教会は氏族基盤です。イエス様の当時、ヨセフ家庭とザカリヤ家庭が一つになれなかったので、それを蕩減復帰しなければなりません。それがすべて残っています。イエス様は家庭をもつことができませんでした。ですから、皆さんが家庭をもたなければならないのですが、そのためには氏族基盤をもたなければなりません。氏族基盤がなければ家庭をもてないのです。皆さんの家庭がその中心に立たなければなりません。氏族的な基盤があってこそ、家庭が救われます。
皆さんが家庭をもとうとすれば、家庭教会をしなければなりません。家庭教会運動をすれば、イエス様ができなかったことを蕩減できるというのです。それは、洗礼ヨハネの家庭やヨセフ家庭と同じです。イエス様は、洗礼ヨハネとヨセフ家庭が一つにならず、家庭をもてなかったので十字架に打ち付けられました。私たちは、それを蕩減しなければなりません。家庭をもとうとすれば、そこからしなければならないのです。ですから、家庭教会がどれほど重要かを知らなければなりません。家庭教会さえ完成すれば、自動的に世界国家になります。一つの世界になっていくのです。
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