北京は日に日に秋の気配が漂ってきています。8月も今日で終わりです。先週一週間、私は世界遺産でもある安徽省の黄山の旅を楽しみました。奇岩、松、雲海、温泉が黄山の四絶、4つの素晴らしいものといわれています。今回は、天気がよすぎて雲海は見られませんでしたが、奇岩に寄添う松の木の緑色が印象的でした。岩と松が同時に楽しめるのが黄山の特徴かもしれません。岩や峰には、その形からいろいろ想像力をはたらかせた名前が付いています。私が中でも印象に残ったのは、「夢筆生花」という峰です。ひっくり返して筆の穂先を上にしたような形をした峰の先に、まるで花束のような形をした松が生えているのです。この峰には、こんな伝説があります。李白が黄山を訪れ、詩を書いたり、もてなされて楽しくお酒を飲んでいたのですが、酔っぱらって詩を書いていた筆を落としてしまいました。その筆は地面にささり、気がつくと大きな峰になって、筆の先が天を向いていたというものです。筆が峰になるというのは、伝説でしょうが、李白が黄山の近くを訪れ作品を残したのは、本当のようです。では、今日は、その李白の「秋浦の歌」を紹介します。
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